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オキシトシンで摂取カロリー減少、新しい肥満治療

2019年08月22日
体重に悩む男性

オキシトシンは、脳の下垂体から分泌されるホルモンの一つになります。
乳腺に働きかけて母乳を分泌させたり、分娩時における子宮を収縮させることから、女性特有のホルモンとしての意味合いが強いです。
オキシトシンには他にも、手をつないだり抱き合ったりすることで分泌されることで知られ、対人関係を構築する働きが確認されています。
これは、不安時に発するコルチゾールの抑制が見られており、自閉症などの治療にも使われています。

肥満は一般的に、「代謝カロリーが摂取カロリーよりも少ない」事象が蓄積された結果と定義されています。
しかし、脳が発する食欲には単にカロリーが消費された後で起こるものではなく、神経伝達の働きによる影響が大きいものと報告されています。
肥満治療には、食欲の減少を脳に働きかける方法がとられていますが、万人に効く方法がいまだ確立されていない模様です。

マウスによる臨床試験によると、延髄から内臓につながる神経の変化を察知し、肥満治療に可能性があるものとして注目されました。
この神経は迷走神経と呼ばれ、この部分の神経伝達が活性化されると食欲が抑制されていき、その結果摂取カロリーの減少へとつながります。
さらに、オキシトシンにはレプチンと称するホルモンに働きかけることによって、摂食を抑えつつエネルギー代謝を高めてくれます。
この2つの働きが相乗して摂取カロリーを減少させることは、新たな肥満治療法として確立させるのは言うまでもありません。
オキシトシンが食欲減退に効果があることは、肥満の患者自身にも信頼感が育まれていき、生活における質の向上にも関係してきます。
研究グループでは、更なる研究成果の純度をあげていきつつ、近い未来にこうした相互関係が生まれていくことを切に願っています。